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50代くせ毛の「広がる・パサつく・うねる」悩みを解決!プロが教える「活かし方」Q&A事典

  • 執筆者の写真: 才野 栄治
    才野 栄治
  • 4 日前
  • 読了時間: 5分
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50代に入り、「昔よりくせ毛がひどくなった」「広がるのにトップは潰れる」「パサついて疲れて見える」といった髪の悩みを抱えていませんか?


年齢とともに髪質は変化し、若い頃と同じケアやスタイリングでは対応しきれなくなるのが現実です。しかし、その変化を正しく理解し、適切な対処法を知れば、くせ毛はあなたの魅力を引き立てる「最高の武器」に変わります。


この記事では、50代女性のくせ毛によくある3大悩み「広がる」「パサつく」「うねる」について、多くの大人女性の髪に向き合ってきたプロの美容師がQ&A形式で徹底解説します。

今日から実践できる「くせ毛の活かし方」を見つけて、あなたらしい美しいスタイルを取り戻しましょう。



Q1: 雨の日や湿気が多い日は、髪が爆発的に広がって収拾がつきません。どうすればいいですか?


A: 原因は髪の内部の「水分バランスの崩れ」です。「保水・保湿」と「コーティング」で湿気をブロックしましょう。


くせ毛、特に50代以降のエイジング毛は、健康な髪に比べて内部が空洞化しており、乾燥しやすい状態です。


この乾いた髪が、空気中の湿気(水分)をスポンジのように急激に吸収してしまうことで、髪が膨張し、爆発的な広がりにつながります。


【解決策:プロの活かし方テクニック】


  1. 髪内部を満たす「高保湿ケア」 シャンプー&トリートメントは、洗浄力が強すぎないアミノ酸系や、セラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたエイジングケアラインを選びましょう。毎日のトリートメントにプラス、週に数回の集中ヘアマスクも効果的です。内部が水分とCMCなどで満たされていれば、余分な湿気を吸い込みにくくなります。


  2. 湿気をブロックする「コーティング」 スタイリングの最後に、少し重めのヘアオイルやバームを髪の表面になじませて「フタ」をします。油分の膜で髪をコーティングすることで、湿気の侵入を防ぎ、広がりを物理的に抑え込むことができます。


  3. 広がらない「カット構造」 すくと広がるからと、美容院で言われたことがあるかと思いますが。すくと広がるのではなく、広がる髪質だから広がる、これが正解です。髪が多いほうが広がります、必要な毛量にカットし、正しくスタイリングすれば大丈夫です。美容師に相談し、まとまり良いスタイルをカットをオーダーしましょう。


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Q2: くせ毛を活かそうとすると、どうしても「パサついて」疲れて見えてしまいます。ツヤを出すには?


A: 50代は「油分」も不足しがちです。スタイリング剤で「濡れ感」と「束感」をプラスして、擬似的なツヤを作りましょう。


くせ毛はもともと光を乱反射するためツヤが出にくい性質がありますが、50代になると加齢により頭皮の皮脂分泌量も減少し、髪が乾燥してパサつきが加速します。


このパサつきが「老け見え」「疲れ見え」の大きな原因です。


【解決策:プロの活かし方テクニック】


  1. 必須アイテムは「オイル」か「バーム」 ドライな質感のワックスやムースだけでは、パサつきを強調してしまうことがあります。仕上げには必ず、ヘアオイル(植物性や天然由来のものがおすすめ)やヘアバームを使いましょう。これらは油分を補給し、自然なツヤを与えてくれます。


  2. 「少しウェット」な質感を目指す くせ毛をきれいに見せるコツは、ややウェット(濡れたような)な質感に仕上げることです。オイルやバームを、毛先を中心に、髪の内側から手ぐしを通すようにしっかりとなじませます。これにより、パサついた毛先がまとまり、健康的なツヤ感が生まれます。


  3. 「束感」で乱反射を防ぐ 髪がバラバラの状態だとパサついて見えます。スタイリング剤をつけたら、指先で毛束をつまむようにして「束感」を作りましょう。毛束が整うことで光が一定方向に反射しやすくなり、ツヤっぽく見えます。


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Q3: 前髪や顔周りの「うねり」が気になります。どうすれば素敵に見せられますか?


A: 顔周りのうねりは、大人の女性ならではのニュアンスです。味方につければ、もっと素敵になれますよ。


年齢を重ねると、頭皮や毛穴の変化で、顔周りに独特のうねりが出やすくなります。


これを「エイジングうねり」と呼びますが、実はこのうねりが、柔らかで女性らしい雰囲気を生み出すポイントにもなるのです。


【プロが教える!うねりを魅力に変えるテクニック】

1. うねりを活かしたエレガントな「流し前髪」 前髪を少し長めにすることで、うねりの自然なカーブを活かせます。ドライヤーで根元をふんわりと立ち上げ、流したい方向へ風を当てた後、冷風でキープしましょう。


これで、うねりが自然な毛流れに変わり、エレガントで洗練された印象になります。


2. マジックカーラーでふんわり「ニュアンスカール」 メイク時間などを利用して、太めのマジックカーラーで前髪を巻いておくだけの簡単テクニックです。


強めのうねりが和らぎ、ふんわりとした柔らかなカールが生まれます。熱を使わないので髪に優しく、自然な仕上がりも魅力です。


【心も軽くなるヒント】

「全体のバランス」を大切にしましょう ご自身では気になる顔周りのうねりも、周囲の人からは意外と気にならないものです。


ヘアスタイルで最も大切なのは、1番が全体のシルエット(形)、2番がテクスチャ(質感)、3番がカラー(色)、そして4番がライン(線)だと考えます。


顔周りの細部よりも、全体の美しいバランスに目を向けてみてください。そうすることで、気持ちも軽くなり、ご自身の魅力がさらに引き立ちますよ。


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まとめ:あなたのくせ毛は、活かし方次第で魅力に変わる

50代のくせ毛の悩みは、エイジングによる変化が複雑に絡み合っているため、自己流のケアだけでは解決が難しいこともあります。


しかし、原因を知り、適切なアイテムとスタイリング方法を取り入れれば、くせ毛は「あなただけのヘアスタイル」として輝き始めます。


「もう歳だから」と諦めず、ぜひ一度、くせ毛の扱いに慣れたプロの美容師に相談してみてください。あなたの髪質や骨格に合わせた、ベストな「活かし方」が必ず見つかるはずです。


最後までお読みいただきありがとうございました。



【​執筆者略歴】

  • 才野 栄治

  • 1969年6月広島県生まれ

  • 1985年美容師に3店店舗で経験

  • 2000年4月神戸元町にhair design Ray'zをオープン

  • 2012年2月三宮に移転、くせ毛に特化したサロンに

【資格・実績】

  • 美容師免許

  • 管理美容師免許

  • 美容師歴40年

  • ​延べ10万人を担当

  • 講師活動、延べ1.000人を指導

  • TV出演、雑誌掲載多数

  • 受賞経験、カットコンテスト入賞など



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